ブレア政権の行政改革
ここのところ引き続き「行政&ADP」のバックナンバーを読み継いでいる。9月号、11月号と連載がはじまった安章浩の「イギリス行政の変容と新しいガバナンス」が興味深い。
従来、行政改革の王道はNPMであり、それはサッチャーを淵源とするという、単純な理解が行政の中に流布されていたと思う。
それに対し、安は、ブレアの第三の道がサッチャー、メージャーのNPMを推進しつつ、そのうえにガバナンス概念を導入したものという点を明確にする。
もちろん、私としても、コンパクトやローカルコンパクトに見る、サッチャーとは異なるブレアのガバナンス概念には注目していたところ。
しかし、安は、alternativeとしてのブレアではなく、NPMの補完としてのブレアを説得力ある筆致で提示する。
例えば
「(それ以前のNPMにある)「アウトプット・サイド」へのアカウンタビリティのみならず、「ネットワーク」や「パートナーシップ」を重視した分権的な意思決定システムを目指し、民主主義をリニューアルし続けるといった「インプット・サイド」へのアカウンタビリティをも同時に強化することで、新しいガバナンスを模索する」
という表現は、単にNPMを否定しての「次」をブレアが提示するのではなく、ブレア以前のNPMを明確に把握したうえでブレアが社会設計を提示していることを示す。
言い換えれば、安が「成長の物語」としてブレアを把握していることを明らかにしていると考える。(このあたりは、後さん@名大などは既に言っているのだろうが)
ガバナンス論は私の公共経営モデル、地域経営モデルにとっては極めて重要なものでもあり、これからの議論の進展に期待したい。
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